アメリカでは1920年代から1930年代にかけて絵本づくりが盛んに行われるようになり、図書館における子どもの本の充実が図られるようになりました。そんななか、ニューヨーク公共図書館児童部門の責任者であったアン・キャロル・ムア(Anne Carroll Moore, 1871-1961)は、子どもたちのために『七段の子どもの本棚をつくる』(“Seven Stories High”)を著して、「子どもたちにはよい本を」と呼びかけました。日本でも、そこで紹介された本が、村岡花子、石井桃子、渡辺茂男、瀬田貞二などの翻訳により、今に残る子どもの本の名著として読み継がれています。
まさにこのブックリストは、日本における子どものための本棚づくり(そして子どものための本づくり)の道しるべだったと言えるでしょう。現在、このリストを入手することはとても困難でしたが、この度、敬和学園大学の金山愛子教授がこの資料を手に入れ、訳してくださいました。ここに、リストの中で邦訳されている作品のうち、現在入手可能なものを集めた本棚をつくってみました。ぜひお手にとってごらんください。
「セブンストーリーズハイ」コーナー作りました
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