店舗情報

古町本店の歩み

新発田市に現在も残る豪農・市島家。江戸後期にこの市島家から暖簾分けした初代西村六平が水原に本屋を創業したと伝えられています。明治中～後期頃に古町に移転。書家・会津八一や俳人・中田瑞穂といった新潟を代表する作家たちとの親交がありました。明治の大火3回、昭和30年の新潟大火でも店舗は全焼。翌年、再建。その際に、会津八一から贈られた「遊於芸」の書とともに個展が開かれました。くしくも昭和32年に亡くなった会津八一の最後の個展となりました。明治の大火で3回、新潟大火で1回、計4回焼け、店舗は3度移転したといいます。現・富士屋パンの前にも店舗があったといいます。昭和19年～20年、戦争のため、臨時休業もありました。昭和50年に増床し、現在に至ります。芥川賞作家・新井満、映画評論家・佐藤忠男など若き日に通った書店として紹介され、業界発展にも貢献しています。新潟市古町に来て足掛け3世紀。創業して150年以上続く伝統と格式を守りつつ、地域の皆様に愛される店作りを心掛けてまいります。